カワイピアノ

カワイ表参道スタッフブログ

MPA日記  ~常にカメラが~

先日ショパン国際ピアノコンクールの予備予選も終了し
本大会への出場者も決定しましたね

近年はコンクールもリアルタイムで配信されているので
多くの方がコンクール風景を観覧されているのではないでしょうか

前回2015年のショパン国際ピアノコンクールのお話です

ファーストステージ開始の為、カワイチーム皆客席に座ったのですが
配信のカメラが2010年に比べて増えている…
しかも…
低音側から鍵盤を撮るカメラの延長線上にちょうど私たちの席…

映り込むのは確実でしたが
「わからないでしょ」とスタッフ皆気を抜いていました

すると最初のブロックが終了した時点で日本からメールが…
“皆はっきり映っているから気を付けてね”

次のブロックから身動きができない事態となってしまい
夜中の作業後で寝不足の私たちは
早々にステージ裏に引っ込むことにしました

ちなみにステージ裏も安全ではなく
演奏終了のコンテスタントのインタビュー映像に散々見切れてしまっていました…  

MPA日記  ~人気上昇~

だんだん気温も上がってきて、夜も寝苦しい季節となってきました

海外での生活は、暖房器具は充実していてもクーラーが無く
夜は窓を開けて寝ることが多かったのですが

日本のような網戸が無い為
蚊の多い地域では、毎晩耳元で蚊の羽音に悩まされ…

色々工夫したのですが
蚊取り線香必須で寝苦しい夜をすごしていました…


ここ最近は虫よけ対策に関して色々な商品が出てきましたよね

子供を連れて外で遊んでいると、蚊や蜂をよく見かける季節になり
何か対策できないか調べていると気になる商品を発見しました

「おにやんま君」
というキャンプをするかたや渓流釣りをするかたに今人気上昇中で
「オニヤンマ」の姿に他の虫が嫌がって逃げていく
という商品のようです

ということで作ってみました


この夏、様々なシーンで活躍してくれないかなと期待しているのですが
家族から「気持ち悪い」と言われ現在ベランダに吊るされています

ちなみに吊るした次の日の朝
「自作おにやんま君」ハエが止まっていました…  

MPA日記 ~飛び跳ねた結果~

買い物の際
icon12「このブランドを買おう」icon12
と思って買い物に出かけ
結果違うブランドのものを買ってしまった
という経験ある方いらっしゃるのではないでしょうか


海外研修時に日本への帰国も近づいてきた時のお話です

たくさんの国を行き来しボロボロになってしまったスーツケースを新調して帰ろうと考えていました

狙うはドイツブランドのスーツケースでしたが
他のブランドも見てみようと思い
テレビCMで見て気になっていたブランドから先に行きました
※車をスーツケースに衝突させるインパクトのあるCMだったのです

商品を見ていると女性の店員さんからサンプルを渡され
「あなたこれに乗りなさい」と指示され
乗ったところスーツケースは凹み
「そのまま飛び跳ねなさい」と指示され
遠慮してふわふわ飛んでいると
「もっと高く飛びなさい」と指示はエスカレートし

まわりのお客さんが笑ってみている中
トランポリンのように飛び跳ね
降りるとスーツケースは元通り

断れない雰囲気もありましたが
丈夫さと軽さと見た目のデザインに一目ぼれし
目当てのブランドに行く前に即購入となりましたicon12

よく買い物で失敗することが多いのですが
大満足の買い物となり、いまでも空港ではドヤ顔であるいてしまいます…

ちなみにボロボロなってしまったスーツケースは
帰国前に処分したのですが
姉からの借り物だった…とブログを書いている途中に思い出しました…  

MPA日記 ~渾身のGX-3~

2月11日からの試弾会の目玉
「カスタムボイシングGX-3」の途中経過です→企画はコチラ
調整途中にもかかわらず、すでに多くの反響をいただいております


音色を左右するハンマーの硬度の調整です
一度ハンマーの硬度を確認しながら全体に針を入れます
この作業によりハンマーに弾力性が生まれ音色の幅が広がります

ここから音に芯のある、ffまでの鋭さをプラスしていく作業が加わります
※ハンマーの種類、状態により作業内容や順序は異なります


整調作業はピアノの弾き心地や
演奏者のタッチによる音造りを細かく調整できるので
今回のピアノはどのポイントを狙うか…
音色を聴きながら複数回修正を加えようと考えています

どのようなピアノに仕上がるか楽しみですicon12


ちなみに幅広い表現力を生み出すためにも
ピアノには無理をさせないように
あくまでも「自然体」を目指します  

MPA日記  ~SHIGERU KAWAIの個性とは~

お店に試弾にいらっしゃったお客様から
SHIGERU KAWAIの個体差についてよく聞かれます

もちろん手造りの工程を大切にしているピアノですので
個性の違いは現れるのですが
最終音造りを担当している
私たち「MPA」の存在も重要な決め手となります

この「MPA」一部は海外での研修を経ています
研修の内容や訪問国、滞在期間すべて異なるので、経験した内容にも違いがあります

たくさんコンサートを聴いた人
様々な料理を堪能した人
多くの国を旅行した人
自身の趣味を追求した人など


海外生活でのオフの日にどんな体験をしたのかも感性や表現力を育てる重要な部分となるので、それぞれの経験が音造りに生かされているのかもしれませんね


そんな普段SHIGERU KAWAIシリーズやコンサートピアノを調整している私たちが
レギュラーモデルであるGXシリーズの中からicon12GX-3icon12を細部まで調整し特別な1台に仕上げます

現在調整中です

※鍵盤のモーションから細かく行っております


渾身のGX-3がSHIGERU KAWAIを越えるのか…
完成をお楽しみに

ちなみに2月11日~2月21日の期間のみご試弾いただけます
1台限りのため、売約の際はご了承ください  

MPA日記 ~ドイツといえば~


ドイツといえば皆様は何を思い浮かべるでしょうか?

2010年の3月頃~
ヨーロッパへの海外研修が決まり
その頃に抱いていた海外研修の拠点であるドイツのイメージは

「ビール」「ソーセージ」など

しかし、私はまったくと言っていいほどお酒が飲めず…
九州で仕事をしていた際も飲み会ではソフトドリンクを飲んでいた為
お酒が飲める人を羨ましく感じていました


そこで渡欧するまでの3か月間は
毎日小型の135ml缶ビール1本を自身のノルマとして特訓し
6月頃にはジョッキ1杯は空けられるようになってドイツへ向かいました

ヨーロッパではやはりお酒を飲む機会が多く、予想よりもグラスも大きく
1杯飲むのにもやっとのことでしたが


だんだん味がわかり
現地の方に色々な種類、飲み方を教わり
美味しさを知り
icon12

それはビールだけにとどまらず…

現在は…
ご想像にお任せします

ちなみにお酒だけではなく、海外研修期間に苦手な食べ物もいくつか克服できました  

MPA日記 ~3名のこだわり~

私たちは普段、演奏者の好みに合わせてピアノを調整し提供しているのですが…

今回のイベントでは

カワイ表参道に在籍のMPA3名それぞれピアノをセレクトし
こだわりをもって調整した3台のSHIGERU KAWAI(SK-2L)を展示しております




それぞれのピアノには3名がどのような調整を施し、どのような方へお勧めなのかなど
こだわりぬいたポイント説明をしております



SHIGERU KAWAIの調整による無限の可能性をこの3台で体験していただけますと幸いです

ちなみに私の調整ピアノは、これまでやりたくても実現できなかった調整をおこなっております
試弾してみてのお楽しみです  

MPA日記 ~避暑地へ~

毎日暑い日が続いていますが、こんな暑い日には避暑地へ・・・
と思っても外出自粛のため
今年は状況に応じた暑さ対策をしなければならないですね

そんな日には涼しくなるような風景を
そして、たまにはクラシック曲に関するおはなしを


イタリアで滞在していた街からローマへ車で向かう途中にティヴォリという街がありました

このティヴォリにはエステ家の別荘がありその庭園は、フランツ・リストの「巡礼の年」第3年「エステ荘の噴水」のモチーフとなっています



訪れてみて驚くのが庭園の広さと、曲のタイトルにもある噴水の数の多さicon10



噴水は全部で500くらいと表記はありますが、当時修復中の物もあり正確な数はわからないです・・・

私が訪問したのは真夏だったため、噴水のまわりは涼しく、多くの観光客でにぎわっていました



ちなみに数々の噴水の中にオルガンを奏でる「オルガンの噴水」があるのですが
何も知らずに訪問した私はオルガンを聴かずに帰宅し、のちに知ったのでした…  

MPA日記 ~ナビにお任せ~

初めての土地へ車で訪問する際
カーナビがあると便利ですよね

最近のカーナビは性能もいいですが…
以前は目的地周辺で案内終了したり
同じ道をぐるぐる案内したりなど
皆さま何かしらの困った経験があるのではないでしょうか?


ピアノ修理の為、オーストリアとイタリアの国境付近の小さな街を訪問した際のお話です

事前に地図で街の場所を確認し
高速道路からそんなに離れていなかったので
あとはすべてカーナビにお任せだったのですが

カーナビに高速道路をおりる指示が表示されたので
指示に従い高速をおり
「もうすぐかな~」と思っていたら

山道をひたすら登り…
山頂を経て…
山道をひたすらくだり…


高速道路のインターから2時間以上かかりやっと目的の街へ到着しました

3日間の滞在を終え、またあの山越えか…
と思いきや、案内は来た道とは別の道
なんと20分ほどで高速道路のインターに到着しました

あの山越えはいったい何だったのか?

案内もルートもすべて謎な出来事です
おかしいと感じた時点で確認が必要ですね…

ちなみに季節は真夏でしたが山越えの山頂は雪が積もっていました

  

MPA日記 ~再生~

自粛緩和を受け徐々に仕事、生活スタイルも元に戻りつつありますが
以前と同様に戻すにはまだまだ時間がかかりそうですね

今回はそんな一度変わってしまったモノを取り戻そうとする人々のおはなしです

とある山の上の小さな街に音楽祭の仕事で訪問しました

ピアノの調律を終え、コンサートまで時間がかなりあったため
音楽祭の担当者に街を案内していただきました


その際に街の歴史について話してくれたのですが

はじめは多くの人が住む街だったそうなのですが、年々皆便利さを求めて山を下りていき・・・
最終的におばあさん一人になってしまい、ゴーストタウン扱いされたそうです
お店も何もないため物資はヘリコプターで週一回運ぶのみという状況だったそうです


建物はたくさん残っているのに街に住んでいるのは一人…
何とも言えない気持ちになったのを覚えています

この噂を聞いた人々が徐々に移住しはじめ、街を知ってもらおうと音楽祭を開催しているそうです
当時、まだ住んでいる人は少なかったのですが、音楽祭には多くの人がこの街にやってきていました

あれから10年近くたっていますが、現在は観光地として発展し続けています
住んでいる人も増えているといいですね!




ちなみに音楽祭は真夏だったのですが、山の上ということもあり夜は気温が1桁まで下がり
半袖だった私は優しさいっぱいの街の人からコートをお借りして過ごしました  

MPA日記 ※番外編※ ~鍵盤の除菌について~

新型コロナウイルスをはじめとするウイルス感染症の対策として
ピアノをお使いの皆さまへ


ピアノをお使いの皆さまは練習前や練習後
レッスンをされていらっしゃる先生方におかれましては感染症対策として
生徒さんのレッスン前に手洗い除菌を徹底されているかと思います

ではピアノの鍵盤に関してですが

ピアノに使用されております鍵盤材は
現在アクリル人工象牙など人工的に作られた素材となっております

このような素材にアルコールを含む除菌スプレーやウエットシートを使用すると
鍵盤の表面が割れる恐れがあります

鍵盤へは鍵盤専用のクリーナー(除菌剤配合)の使用をお願いいたします



鍵盤専用クリーナーは楽器店等で取り扱っております

当店で取り扱っておりますクリーナーは
キーホワイト ¥800(+税)
キーウォッシュ ¥350(+税)


ちなみに象牙の鍵盤の場合はお手入れの方法が異なりますので
今お使いのピアノの鍵盤が象牙か人工的なものかご不明の際は
担当の調律師またはメーカーまでお問い合わせください  

MPA日記 ~ネタを探して~

海外での研修中は一人で行動しているため
定期的に会社へレポートを提出しなければなりません
仕事内容であったり、文化の違いであったり、興味深い話など・・・
何かネタがある時はスムーズにレポート作成できるのですが
ネタがない場合は頭を悩ませます

そんな何かネタがないかとアンテナを張り巡らせていた時のお話です

ドイツから車でイタリアへ向かう際は
いつも2日間かけて移動していました
1日目の目的地は以前お話ししたスイス国境ゲート近くの街です

アウトバーン(高速道路)をひたすら走り
とあるパーキングへ休憩のため立ち寄りました
休憩を終え車に乗り込もうとしたその時
「すみません」とバックパッカーのドイツ人カップルに話しかけられました

色々話していましたが、理解できた部分をまとめると
「途中まで車に乗せてくれないか」とのことです
要するに“ヒッチハイク”ですね

レポートのネタに悩んでいたので即答でOKしましたが
2対1でもし何かあるとマズイと感じface08
次の大きなサービスエリアまでに目的地を設定し、3人でドライブしました

道中2人は色々話しかけてきましたが
怖さと緊張で正直何を話したか覚えていません・・・
考えていたのは常に
「もし相手がこう来たら・・・自分はこうする・・・」
など頭の中でトラブル回避のシミュレーションをしていました

目的地に着くと2人とハグしてお別れ・・・
純粋にいい人達でしたね
疑って申し訳なかったですicon10


ちなみにこんな危険なネタはレポートには書けず・・・
まだまだネタ探しに頭を悩ませたのでした  

MPA日記 ~意外とむずかしい~

海外での生活において苦労する、言葉に関するお話です

初めて訪問した国で話している言葉も、書いてある文字がさっぱりわからない場合でも、食事の際レストランでの注文は
「これ」と指差し、何とかなる場合が多いのですが・・・

「今日のランチは簡単でいいかな~」と、ファストフードに行くと注文に言葉のやり取りが必要となってくるので意外と難しさがあるのです

セットを頼んで
サイドメニューの選択
ドリンクの選択
店内を利用か持ち帰りなのか

聞かれていることは日本と同じでも言語が違うだけで、注文もドキドキicon10ですね~

慣れてくるとスムーズですが予想していない質問で
「ソースは?」とか聞かれるとドキッとしますねface08


日本では店員さんは明るいトーンで接客してくれますよねicon12
とあるテレビ番組で知ったのですが、国によっては低いトーンが丁寧で印象が良いとされているところがあるらしく
「店員さん怒っているのかな・・・」と不安になることもありましたが
怒っているわけではなかったのですね

たぶん・・・

ちなみにファストフードは国が違っていてもメニューは大体同じなので、その国のお金の目安のためによく利用していました  

MPA日記 ~年越しはどのように?~

海外での年越しのおはなしです
2010年から2011年にかけての年越しはドイツのとある街で過ごしました

年越しの瞬間は市庁舎のある広場へ行ってみたのですが…

身動きも取れないほどの人であふれていて
皆、特にカウントダウンをするわけでもなく
ひっきりなしにロケット花火が飛び…
あちこちにお酒の瓶が割れていたり…

いつのまにか年を越しているのに気が付き
そのまま広場にいるのも怖かったので早めにホテルへ戻りましたicon10


年越しの日は大変でしたが、この広場はからくり時計がある新市庁舎がとても奇麗で、時間になると多くの観光客でにぎわいます


写真でどこの都市かわかってしまいますね!


ちなみにここ数年の年越しはテレビでジルベスターを観るのが習慣となっております
今年のカウントダウン曲 組曲「惑星」より”木星”で新しい年の始まりですね

みなさまよいお年をお迎えください  

MPA日記 ~周りと協力して~

海外で生活するにあたって楽しみでもあり、緊張する場面でもあるのが、レストランでの注文ですが・・・

メニューに写真が載っていないことが多いので、説明書きでなんとなく想像しなければなりませんでした


それでもわからないのが量や大きさであり
「お待たせしました」
で漫画に出てくるようなお肉が届き、周りのお客さんに笑われたり

メインのつもりがお皿の真ん中にちょっと料理が乗っかっていて数口で食べ終わる・・・
といったケースも多々ありました


ある時、料理がわからず店員さんから説明を受けていると隣の席の方から
「今私が食べているものだよ。おいしいよ!」
と話しかけられました

またある時、注文の際に隣の席の方に
「それ何?」
と尋ねている人を見かけました

メニューに写真がないのでこういうやり取りが自然とできてしまうんですね!

それからは周りの人が食べているものにも注目するようになりました


ちなみに港町で魚介盛りを頼んだ際は、店の中でどよめきが起こりました
ふだん誰も頼まない料理だったのでしょうか・・・
  

MPA日記 ~名前の読み方~

私の苗字は「ハギオ」
海外での表記はもちろん「Hagio」となるのですが・・・
これを読めない(発音できない)国の方は多くいらっしゃって

ヨーロッパでは特に「ギ(gi)」の発音が難しいようで説明するのも実際に言わせるのも大変でした

発音しにくいので「ハッジオ」と呼ばれることが多く
間違いではあるけれど
意外と向こうの発音で呼ばれると恰好よく
自分自身でも気に入ったので、自己紹介では
「ハッジオと呼んでください」と付け加えるようになりました


とあるコンクールで表彰式の際にピアノのメンテナンスを担当した調律師を表彰する習慣がありました

私の名前のコールは
「ケスケー アジョー」
全然違う・・・

しかし普段裏方に撤する私たちにもスポットを当ててくれるこのコンクールはとても印象に残りました

ちなみに、あまりの違いに呼ばれたことに気が付かず、隣に座っていた方が「あなたのことだよ」と教えてくれました  

MPA日記 ~想像厳禁~

今回のお話は、過激な内容が含まれます・・・

様々な国に滞在中、近くに動物園があれば動物好きの私は出かけていたのですが

海外の動物園の面白さは、日本では珍しいとして展示されている動物が当たり前のように展示されていたり
逆に当たり前に思っていた動物が貴重な動物として展示されていたり

そのギャップが非常に興味深いのです


その中で
どこの動物園に行っても展示されているのが昆虫なのですが
中でも日本の家庭 (主に水回り) に前触れなく現れるあの・・・

アレが・・・

丁寧にゲージに入れて展示されているのです・・・

訪問した国によっては出現したので珍しい生き物ではないと思うのですが
当然いない国の方にとっては珍しいのでしょうね・・・

写真撮っている人がいました(いないのでしょうね)
悲鳴をあげている人もいました(いるのでしょうね)

2メートルくらいの木が「あの生き物」で埋め尽くされている光景はただただ恐怖でした・・・


ちなみに私は海外で初めてパンダを見ましたが、他の観光客は素通りでした
珍しい動物ではないのでしょうか

  

MPA日記 ~トラブルでも安心~

国際コンクールであっても
【メンテナンスの行き届いたピアノを使用する】
というのは限られていて、現地にあるピアノを使用するコンクールにも私たちは派遣されて調整を行います

ある都市での国際コンクールの話です

私が会場に到着した時すでにコンテスタント(参加者)による試弾が行われていました
(ピアノは未調整です)

コンクール開始は明日の朝、ピアノ調整作業はすべてのコンテスタントが試し終わる夜から朝まで

しばらく演奏を観察し、試弾を終えたコンテスタントにピアノの状態を確認することで、夜中に行う作業プランを練り、朝までの時間でピアノを仕上げました

コンクールで1台だけのピアノを使用する際は、弾きこまれるピアノの音色を常に保ち公平な審査ができるように努めなければなりません

そのため休憩時間にはステージに上がりピアノをチェックし、状態を維持していました

そのコンクール期間も終盤にさしかかった頃、演奏の途中で
「パンッ」face08という音が響き渡りました

いつも一番後ろに座っている私の方を、審査員はじめ会場にいたコンテスタントや一部の観客が振り返りました

その表情は皆
【ニヤニヤ】

「仕事だよ~」といった表情に
「わかってるよ~(笑)今弦が切れたよね!」とニッコリ表情で返す

調律師として認められたような瞬間でした
トラブルが起きても調律師がいるという安心感が伝わりとても嬉しく感じた出来事でした

ちなみに、審査員長の
「もう一人が弾いたら休憩だからそのまま」
という一言により、休憩前のコンテスタントは弦が切れたままの状態で弾くことになってしまいました  

MPA日記 ~これはラッキー?~

ドイツとイタリアを車で往復していた際に必ず泊まっていたホテルがあります

そのホテルを選んでいた理由は
部屋からスイス国境ゲートが見える
(何かワクワクするんです)

近くにおいしいメキシコ料理のレストランがあるicon28
(たまに刺激のある食べ物が食べたくなるんです)

という理由で毎回通るときには泊まっていたのですが、予約もせずにいつも飛び込みで行っていたので・・・
ある時満室になってしまっていました・・・
もう夕方で、気分はメキシコ料理になってしまっていたので、近くの別のホテルを探そうかと考えていると

「料金は通常料金でスイートが空いているので、もしよろしければ」

とスイートを案内していただきました

部屋に入ると、どこを定位置にしたらいいのかわからないほど広く
会議室みたいな部屋(ダイニング?)や
どれを操作するとどこからお湯が出るのか分からないほどシャワーの種類が多いバスルームなど

部屋の中をとにかくウロウロ・・・

お目当てのメキシコ料理を堪能して

寝るまでウロウロ・・・

スイートに1人は落ち着かないですね・・・
一番小さいベッドルームで寝ました

ちなみにこの街は有名建築家の作品が並んでいます
椅子の街とも呼ばれていますね
  

MPA日記 ~牧場での生活~

【休日にのんびりしていたら部屋のテラスに大家さんが馬に乗って現れました】

想像すると不思議な光景ですね・・・


牧場の敷地内にあるアパートに数か月滞在していた際、大家さんの誘いで牧場見学させていただきました

大家さんの乗馬を見せてもらったり
羊の放牧を眺めていたり
「アヒル」や「にわとり」を散歩させたり

当時を思い出すとハイジのような風景に囲まれた生活でした


まわりは本当に何もない環境でしたが、日没時や星空は本当にきれいで、今まで見た星空の中でこの牧場に滞在しているときに見た星空が一番にきれいでした


こういった仕事以外の体験でもしっかり自分の経験として仕事に生かされているような気がします
素敵な体験をさせてくれた大家さんには本当に感謝ですicon12


ちなみに牧場の中といっても部屋は床暖房完備、カウンターキッチン付きの快適な環境でした(そこはハイジではないですね)