カワイピアノ

カワイ表参道スタッフブログ

ピアノとチェンバロ

こんにちは、鍵盤係の津川ですicon01

9月に入ってもこの猛暑icon10
暑すぎて小学校等の運動会が延期されているところもあるそうですね。
確かに、この暑さでは運動できませんよねicon16
皆さま、引き続き体調にはお気をつけてくださいね!

さて、本日は『ピアノとチェンバロの違い』についてお話したいと思いますicon12

前回、『チェンバロ』にて少しお話しましたが、今回はそれぞれの撥弦・打弦機構を比べながら仕組みをご紹介いたします。

まず、チェンバロですicon14

こちらがいわゆる音を発音しているところです!
なんだか細かいですね~
縦にたくさん張ってある線のようなものが『弦』です。
そして3列に並んでいるものが『ジャック』です。

ジャックを拡大してみましょう!

ジャックからひょこっと出ている白いものがツメです。(正式名称:プレクトラム)
鍵盤を下げるとこのジャックが上がり、そしてツメが弦をはじいて発音しています。
ツメはプラスチックのような形状なので、これで弦をはじくと鋭い音がします。
またこの様な構造のため、ピアノでは弾き方によって強弱をつけられますが、チェンバロではできませんよね。

ではピアノはどうなっているかというと…
先ほどのツメに値するものがこちら!

ハンマーです。
こちらは見た事がある方も多いかもしれませんね!
このハンマーが様々な勢いをつけて弦にあたり発音します。
素材は羊毛を圧縮したフェルトを使用してます。
先ほどのチェンバロのツメとは全然違いますよねface08
ハンマーは中心が硬く、周りが柔らかく作られています。
なので打弦の強さによって、音の強弱、やわらかい音、派手な音、など様々な音質をつくる事ができます。

ピアノもチェンバロも、形が似ていたり、同じように弦が張ってあったり。楽器の中では似たような種類ですが、撥弦・打弦機構だけでもこんなに異なるんですよね。

それにしても、このような構造を作った人は本当にすごいなぁ~といつも感心します。
私も、新しいアクション…作ってみたいものですねface03