カワイピアノ

カワイ表参道スタッフブログ

チェンバロ

こんばんは、鍵盤係の津川ですface02

ところで皆さん、『チェンバロ』という楽器はご存知でしょうか。
現在のピアノができる前、14世紀頃使われていました、別名『ハープシコード』とも呼びますね。

ピアノはハンマーが弦を打弦し発音しますが、チェンバロはジャックというツメのようなものが弦をはじいて発音します!
強弱音は出しにくいですが、とても独特な雰囲気の音がしますicon12
チェンバロでバッハなど古典派音楽を演奏すると、ピアノとは全く違い、まるで14世紀にいるかのような!素敵な音楽を感じられます。

チェンバロとピアノの構造は全く違いますが、実はピアノ調律師の中にもチェンバロの調整ができる人もいるんですよ!少し似ているところもありますので。
そこで、本日チェンバロの弦を交換したので、その様子を少しご紹介したいと思います。


カワイチェンバロ フレンチタイプ二段鍵盤P.タスカン1769年モデル

まず、今回使用した工具達はこちらっ!

ピアノの弦を張るときより数がすくないですね。

ピアノの弦はとても頑丈で滅多に切れる事はありませんが、チェンバロの弦はとてもやわらかく細く、また楽器自体が温度湿度の変化をピアノ以上に受けやすいです。
そのため、少し弦が切れやすいのです。

まず弦の端を奥のピンに取り付け、もう片方の端をチューニングピンに巻いていきます。


先ほども申し上げましたが、チェンバロの弦は少し切れやすいです。
少しでも傷や折れ目がついてしまうと、弦を張っている途中で切れてしまいますface08


慎重に慎重に…


クルクルクル…


ついに…

完成っ!!


我ながら…上手く張れたんではないでしょうかface03(笑)
これでまた素敵な音楽を奏でてくれれば嬉しいですねicon12

こちらカワイ表参道の音楽教室では、チェンバロのレッスンコースもご用意しております。
皆さまも14世紀の音楽をチェンバロで奏でてみてはいかがでしょうかface06
ご興味のあおりの方、是非お問い合わせくださいねicon01